自己紹介にかえて

高校生の頃、スポーツで痛めた腰がどこにいっても治らず医療に対する疑問がありました。
その頃、中国でガンが気功により消えたと紹介するテレビ番組をたまたま見ました。今思えばこれが治療家への動機だったのだと思います。

私の治療家人生はよくある肩こり・腰痛の治療から始まりました。当初は背骨中心のカイロプラクティックの治療をしていました。カイロプラクティックの数多くの理論や方法論も学びましたが、施術の結果を真摯に受け止めると、カイロプラクティックで治っていくケースとそうでないケースがあることがわかりました。

そんな矢先、母が脳の病気で倒れました。それまでの背骨中心の施術の勉強だけでは母の不調は把握できませんでした。母の病気がきっかけで、微細な感覚で全身を把握するオステオパシーを勉強し始めました。オステオパシーの勉強を始めて一年後、父が雪下ろしをしていて屋根から転落する事故に遭いました。頭部を何十針も縫う大けがで病院では全治４か月の診断でしたが病院に泊まり込みでオステオパシーを施術した結果、実質３週間でおおよそ回復しました（もちろん病院は私がそんなことをしていたことを知る由もありません）。

その結果として、おかげさまで今では病院に見放された方もたくさん来院するようになってきました。施術の内容も、構造・理論中心のカイロプラクティックから始まり、頭蓋仙骨療法、オステオパシー、バイオダイナミクス、ヒーリング、東洋医学・・・と段々にエネルギー的、哲学的で高次元の施術に発展していきました。

これはひとえに、今まで出会うことのできた全ての患者さまが私を引き上げてくださった結果です。その経験を自信につなげることができました。皆さまとの出会いと経験、そして何より貴重な体験を身を以てさせてくれた両親に、心から感謝いたします。

木内たかお