あざみ野駅と江田駅間の住宅街にある隠れ家的な治療院【オステオパシー・ホリスティックセラピー・カイロプラクティック】の院長木内のブログです。

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最近の小学生の身体の傾向

以前から妊娠・出産・産後などの問題を取り上げてきたが、最近、小学生の患者さんが増えてきたこともありお子さんのことを取り上げたいと思う。

姿勢の問題がここ20年の中でさらにひどくなって、健康の問題にもなっている。それは子どもだけでなく大人にも当てはまることではあるが。気づいている方も多いと思うが、「猫背」が増えている。その猫背がどんな症状と関係してしまうのか?を書いておきたい。

まず、背骨を良い姿勢でキープできない。

「脊柱起立筋・広背筋」の弱体化。それに関係してくるのが内臓(特に消化器系)と砂糖・甘味料などの摂り過ぎとの関係。

そもそも親の知識として知っておいてほしいことは、子どもは丸まって生まれ、成長し成人になり、年をとって、丸くなって死んでいく・・・その中で背骨を良い姿勢でキープできている年数が長い方が長生きできていると思う

そうなると、丸くなってしまうことで健康を損ねてしまうと思う。

次に呼吸について。特に肺呼吸に使う「横隔膜」は大事。「浅く短い呼吸」を繰り返すと、大きい呼吸(自然に無理ない呼吸)が出来ている方に比べて、脳に供給される酸素の量は少ない。呼吸の度に差がつくので長期にわたって疲れやすかったりする。キレやすい、長続きしないなども呼吸と関係があるかもしれない。

鼻呼吸がうまくできずに口が開いて口呼吸になってしまう。副鼻腔が詰まり、呼吸がうまく出来ていない子も目立つ。

普通に呼吸していても、口が開いてしまい、鼻声の子もいる。副鼻腔は、鼻の奥から目の後ろの方まで広範囲にわたっているので、みなさんが思っているより副鼻腔は深い。浅い所しか施術できないと結果に結びつかないので、患者さんが来なくなってしまうか・・・施術側も腕が試される。実際、潜在的に副鼻腔の問題を抱えている方は多い。

テレビを見ていると口が開いたり、鼻づまりの声になったりするタレントを見ると、副鼻腔の問題があることがすぐわかる。

3番目に姿勢について。パソコンやゲームをしている時の姿勢、習慣、負担がかかってしまう場所との関係を話そう。

椅子に座って「仙骨を立てて」座らないと、横座りをしたくなったり足を組みたくなる。正しくは、まず仙骨を立てて座り(足を組まずに)、パソコンなりゲームなりにとりかかる。そうすると腰が伸びた状態にできるので、数十分~一時間は保てると思う。それを習慣化させ、意識して仙骨を立てることによって腰痛は劇的に減る。

背骨を真っ直ぐにして座っていて、丸くなりそうだったり、つらくなるようであれば、仙骨より上か腰の筋肉のつらい辺りにクッションを入れて座ると楽に座れる。学校でそれが可能なら先生に交渉したらいいと思う。

最近の小学生の傾向で骨盤の「仙腸関節」が大人のように既にずれている子も結構いる。「仙腸関節」で一番多い症状が腰痛だが、低学年だとまだ体重が軽いからか、腰痛・膝痛で困る子はあまり多くない。

では仙腸関節がずれていることでどのような症状と関係するか?

首がずれることで「頭痛」が多い。(仙腸関節のずれを解消することで、痛みが楽になるまたは消える可能性がある。)

〇首痛・腰痛・肩・股関節・膝・足首捻挫でも繰り返す子はいる。

顎関節の問題。噛み合わせの痛みや不正咬合(下の歯が上の歯より前に出る)。

小さいうちからサッカー、野球、柔道、剣道で既に痛みなどの症状が出る子もいる。スポーツをしているからウチは大丈夫!と親御さんは言うかもしれないけれど、逆に、スポーツをすることで怪我や痛みが出ることもある。・・・昔足首の捻挫をしたが当初は何にも問題はなかった・・・・高校生になって入った部活で腰が痛くなってだましだましやっていたが、耐えられないほど腰が痛くなって・・・結局足を痛め、治ったと思っていたけど仙腸関節を痛め、長期にわたって治さざるを得なくなったなど。

私は、中学生の成長期との兼ね合いが多いと思っていたが、関節がずれ易いタイプの体質・・・カイロプラクティック・のSOT(sacro occipital technic)で言うカテゴリーⅡに入る方は、パターンがある。仙腸関節や関節系が関連しバランスを崩す。

骨折やひどい捻挫(特に足首や膝)などの怪我を頻繁に繰り返す方、大きなケガをしたことがあったり、砂糖が好きなどは、おそらく骨盤(仙腸関節)がずれている(関節面の離解)と思われる。仙腸関節がずれていても残念ながら整形外科や接骨院ではきちんと治せていない場合が多く、何回通っても改善されないこともある。また、骨盤が治せていないと骨盤内の臓器(大腸小腸・腺(子宮・卵巣)などの婦人科臓器)の問題(生理痛・不妊)とも直結しかねない。

骨盤がずれていると、もれなくその上の脊椎に負担が行き、そこから出ている神経に伝わる。「うちの子は腰や頭が痛いとか言ってないから大丈夫!!」と言う方もいらっしゃるかもしれないが、現実には結構な数の方がずれている可能性がある。当院に初回にいらした方には脚の左右の差がどのくらいあったかを伝える。脚の長さ(脚長差)は全身のバランスの悪い所の総トータル。初回来院時のチェックで、平均して8ミリ~12ミリくらい(下半身の関節に症状があった方は約20ミリ)の脚長差がある方が多い。そのくらいの脚長をいろんな関節でバランスをとり、痛みを作って生活している。

また自律神経系の症状が出る子(子どもに限らず大人にも当てはまる)もいる。

自律神経ではどんな症状が多いかというと、

頭痛・めまい、不眠・微熱、だるい、便秘、発汗、咳、アレルギー(アトピー)、足を常に動かしじっとしていられないなど。

それから多いのが、あまり食事の時に「噛んでいない」子。これはお父さん、お母さんのしつけにも関係する。噛むことをしっかりさせることで、消化器官の消化液の分泌が良くなる。当院で推奨していることは30~50回噛む。飲みこんだらまた噛む。このくらい噛んで咬筋をたくさんつかうことで頭蓋骨の縫合(縫い目の部分や硬膜)の緊張が緩む。噛むことで自律神経もバランスが取れると思う。

これらのことから、骨盤がずれているお子さんは二次的な症状が出る前に整え、良く噛み、仙骨を立て、砂糖は控えていただきたい。

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オステパシー&ホリスティックセラピー

Qtopia癒療院 院長 木内たかお

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