捻挫の放置の結果
お子様は、早いと3歳くらいでもひどい捻挫をする子もいる。
親子にありがちな会話で「痛いの痛いの飛んでいけ~」と、
泣いている子に対して「そのうち治るでしょ!」
と放置する方をよく見るが、
泣き止んだから「大丈夫。捻った関節が正常になった」ということでは、まるでない。
治ったかどうか判断するのに必要なのは、残念ながらレントゲンでもなければMRIでもない。
その、「問題なしか否か」を確実に判定するのは、実は「手」である。
「手」で関節の一番負荷のかかる角度を診て、微細な角度で負荷をかけても大丈夫というところまで到達する施術が必要と言えるかもしれない。
それがオステオパシー「誇張法」である。
それは、例えば「柔道整復師」「接骨院の先生」ならみんなできるか?といえば、習ったとしても、かなりの数と実績を積まないと習得できないので、「知ってるう!!」程度の世界ではない。厳しい先生が良いか?も違う。
ただただ正確に数をこなした人が、後々皆様から評価されるという世界なのである。
捻ったら、捻った衝撃や伸ばした靭帯に、それは残ってしまうのである。
当院での初回時に、私が「昔、足首捻ったのでは?それがまだそのまま残っていますよ!」と言うことが、よくある。
それは、構造的な観点で見ると、それを早い段階で除去できると、その関節がほかの関節に負荷を与えないで済む=施術の回数を抑えられることにつながるからだ。
程度がそこそこならいいが・・・実はその「何とかなっているぐらいの時」には、すでに足首の靭帯は伸び始めたり、バランスをとるために骨盤や股関節・膝などに新たに負荷がかかり始め、いつかそれが爆発することもある。または、全然違う場所に症状が出たりする(例えば、頸椎に痛みとして出たり)。
大きな症状が出るのは、体育のリレーの時かもしれないし、たまたま遊んでいるときかもしれない。
きちんと治っていない状態で、また負荷がかかったり捻ったりしたときに、同じところに再度出るか、別の関節に移動して痛む場所がもう一か所増えたりするのだ。
ちなみに、接骨院や整形外科に通って「痛みが消えた」というのは「きちんと治っていないことがほとんど」だ。
オステオパシー特有の検査があり、足関節の検査は、その関節自体に負荷をかける方法がある。
その負荷により、痛み・違和感が全くなければ大丈夫になるが、少しでもあるなら先送りせずちゃんと治した方がよい。
なぜなら、成長期であれば、だんだん体重も増えるし、ホルモンのバランスも変わってくる。
先送りすると、もっと大きな怪我をするかもしれないし、痛みがひどくなるかもしれないし、可能性の話なので断定はできないが、なんらかの症状が出たとしてもおかしくはない。
だから、ケガをしたならできるだけ早く施術を受けた方がいい。
特に下半身の関節を痛めた方は、詳しく厳密にチェックし整えることで、その後の安心感につながる。
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