「5分で食べろ!」が引き起こす胃腸の問題
学生さんや部活の運動部に多く見られる「早食い」・・・。
最近の中学校では「15分」しか給食の時間をとってくれないらしい。
小児でも「その親から引き継いでしまっている早食いの習慣がある」ご家庭は、「親から考えて欲しい」。
早食いは「自律神経の緊張を強め、消化不良を引き起こし、内臓臓器に負担をかけ、便秘も引き起こす。」
しっかり噛む習慣が出来てこないし、効率よく消化吸収できる食事にならない。
楽しく食事をする、身体に負担のかかりくにいものを食べるのも大事。
しかし、よく噛んで、消化液をしっかり出しながら食事をすることはもっと大事。
若い学生時分は消化液が出るとは思うが、年配者になり消化液が出にくくなったり、その早食いの習慣が変わらないと消化器系の疾患を招きかねないのではないか。
当院にお越しのクライアントさんの半分位の方に消化器系の症状がある。その中には若い時に「部活動の運動部」だった方で「5分で食べろ!」と仕込まれて現在に至るという方が結構いる。特にその競技の「強豪」だったりすると「そんなにゆっくり食べるな!」「さっさと終わらせな!!」などと言われたりしたのではないだろうか?
人間誰もが同じ速度で食事して、同じように消化できるわけではない。
人によっては下痢・便秘に繋がる方もいるだろう。
そして腰を痛めたわけでもないのに「腸の影響で腰痛」が出る人もいる。
私が長年多くの腰痛のクライアントさんを診ていて、半分以上は胃腸の問題から腰痛に移行している。
多くの方は、「腰痛と言えば整形外科・接骨院」というニュアンスでかかる。そして、レントゲンを撮ったり電気治療を受けたりするが、ほとんどが症状の改善とはあまり関係のないことを言われてたりしないだろうか。レントゲンでは異常はない、でも痛みがあり通院をやめられない、なんてことはなかろうか。
電気治療は多少の疲労回復にはなるが、根本解決には程遠い。
また、監督・コーチなど指導者の方にもその「消化器官から内臓への影響」も同時に理解・管理をお願いしたいと思う。
腰痛と早食い、一見無関係なようだが、実は大きな影響を与えている。頻繁に腰痛になる方は、まず、食事をゆっくり食べて、しっかり噛むといい。よく噛む習慣が身につく頃には、腰痛が激減しているかもしれない。
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