自律神経シリーズ④「くすぐったい その2」
くすぐったいことと自律神経の影響、その大きい原因を知ると
生活を改善したくなるかも?
キャー、くすぐったい・・・!!
と笑っているのは当院の基準で「レベル1」、
じっとできないで身体が勝手に動く(特に手足がぴくぴくっ)は「レベル2」、
身体がこわばり「手足にいく血流に影響がある」は「レベル3」。
というのは当院内の評価。それに基づく施術の必要性である。
近年は、このくすぐったがりのお子さんが非常に多いと感じている。
その理由の一つとして最近目に付く習慣として、
3歳までにお母さんが冷暖房を多用し、外に出ることが少なかったことだったりするかもしれない。(汗腺と成長の関係から)
また、先の「肩をすぼめるくせがある」子は、呼吸が浅く手足が冷えやすかったりもする。
その肩をすぼめる子に対して、「肩の力を抜いてみて?今、寒い?」と聞いてみると
「あれ?そんなに寒くないかも・・・?」という反応がある。
・・・・これね、私木内が発見しちゃったんです。
今後発表します。寒がりの方が「脱!寒がり」する方法があるんです。
話を戻すと、くすぐったがりの方と寒がりが重なることが割と多い。そして自律神経が緊張している方が多い。
そして、その方々が頻繫に使うものと言えば・・・そう!スマホ・タブレットなんです。
確かに文字を書くより打ち込む方が早いし、文字での会話が増えている時代。
辞典を開いて調べるよりも、持ち運びも楽だし便利である。
だが、その機器を使うことで身体が緊張し力が入りすぎ、抜くときに抜けなくなってカチカチな身体になってしまう方もいる。スマホやタブレットを使用しない、休み時間や休憩時間を作ることで、仕事などの作業効率が良くなるだろう。だからと言って全く使用しないことはできない。公立の小学校の授業でも必須になっているものであるし、子どもから大人まで必須アイテムになっているのが現実である。
少なくても使用時間、無駄に使わないことの指導は大事になると思う。目や脳を休ます時間をしっかり確保していきたい。
自律神経シリーズ③ くすぐったいことは自律神経?
「くすぐったいことは自律神経の過緊張なんだよ!」
もう20年以上前のことだ。
医師、看護師、柔整師などが集まって話していたのだが、以前私が勤めていたクリニックのドクターがスパッと答えたのだった。
多くの方は、くすぐったいことをあえて調べることはあまりしないのではなかろうか?
驚くべきことに、くすぐったいというのは自律神経の問題なのだ。
医学的な会話は、難しい知識を詰め込むことよりも、実用的な例を話をポンと出せるほうが話が弾むし面白い。
また、自律神経との関係の症状で、私が意外だと感じたのは「痒み」だ。
そのクリニックは漢方と併用していたのだが、西洋薬(医学)で結果が出ていない患者さんが相当数いた。
痒くて掻くことが止まらないという方をこれでもかというぐらい見た。例えばアトピー性皮膚炎などで血が出て、
かさぶたになるがまたその痒みが我慢できなくて掻いてしまう・・・という方も今まで数多く見てきた。
当院の場合は、皮膚に出ている症状や痒みであれば、まず間違いなく施術対象としてチェックする場所は「小腸・大腸」だろう。脳と腸の関連はここでも見受けられる。
自律神経シリーズ② そもそも自律神経ってどこ?何?
解剖生理学的には「自律神経」という神経根や神経の細胞自体は存在しない。
病院の診察等で、脳、脊髄の中枢神経の働き、内臓の働きなどに対して「自律神経がね」・・・・という説明がされることがあり、言葉を聞いたことがある人は多いと思う。
また、良く聞く言葉で「ホメオスタシス(恒常性)」があり、生きて生活していくためにバランスをとるわけだが、自律神経がリラックスして「バランスの波」が取れていればいいのだが、過緊張やアンバランスが招くのが、自律神経失調症だったりする。
また、自律神経のバランスが乱れていることで出ている症状を例に挙げてみようと思う。
○身体の冷え・のぼせ
○異常に汗をかく/または汗が出ない
○気温と体温調節
○緊張が強く、力が抜けない。
○会話が止まらず、首や手の力が抜けない。
○自覚していないのに手指が動いてしまう。
○同じ姿勢が保てず、動いていないと気が済まない。
○貧乏ゆすり、力が抜けない、寒くないのに肩をすぼめて力を入れてしまう。
○痒みが止まらず搔きむしってしまう。(場合によっては出血してしまう。)
○めまい
○不眠
○震え
○動悸
○ほてり
等があるが、いずれも当院での施術で寛解する例がほとんどである。
自分自身で改善可能ではあるが、自覚症状ですでに「ある」のであれば、早めに取り組んだ方が良いだろう。
自覚症状がない緊張、じっとできないなどは、本人が気づいていない場合や認めにくいことなので、ご家族の協力も必要になることもある。自分自身や家族で、上記のような症状が出ていないか観察してみるといいだろう。
施術院を選ぶ際に注意したいこと
現在のような不安定な状況が続く世の中だと、頼りにしていた先生を離れたりして、新たに別のところに行く方もいるのではないだろうか。
施術院選びについては、「看板を出している」ことはある程度の「目安」になるのでは?
看板を出しているということは、「施術に責任を持っている」ということを意味する。
「ここでこういうことをやっていますよ」という印だ。
年数の長さや資格の数が多いことは、一般的には安心には繋がるが、それだけで決めない方が良いかもしれない。
というのは、資格をいっぱい持っていると、その数が多いほど「エネルギーが分散される」こともあるのではないかと思う。
これは、患者さんにも言えることだ。複数個所で同時進行で施術を受けていると、どの先生の施術の変化なのか自分で判断できなくなるのではないだろうか。一回受けただけでその先生の技術を判断するほどの基準や感覚を持っているのだろうか。
施術者側で言うと、例えば、鍼灸院で「鍼灸師」「柔道整復師」「理学療法士」・・・・etc などの資格を持っていてそれはすごいですね!と初めは思うかもしれないが、逆に見ると「資格心配症」「依存症」?なのかもしれない。そういう方には「施術の方向性の軸」になっている考え方が細く薄いことが懸念される。選択肢が多いことは可能性や視野が広がって、一見良いように見えるが、「太い信念」とは反対になるのではないだろうか。
資格好きな先生の話をいっぱい伺った後で「で、先生は今はどういう施術をしていますか?」と聞いてみると、軸として使っているものは1つ~2つの資格ではないだろうか・・・?
施術者自身が進む方向を決め、的を絞ってたくさん経験を積み、そのことでより濃く、より深く追求していってほしいと思う。看板も出していない、表札にも書いていない、そのようなところは、信用できる方の紹介ならいいが、そうでなければ私が患者なら選ばないと思う。
信念のある先生からの施術を受けたいと、私ならそう思う。
「自律神経」シリーズ①
自律神経とは何なのかを説明するには、非常に幅広い医学用語でもあるので短くまとめるのは難しい。
「こんなことも自律神経と関係しているのか?」
「そもそも、自律神経っていう神経はあるのか?」などの疑問や、
アンバランスからバランスをとる方法はあるのか?をシリーズにして記していこうと思う。
自律神経とは、 内臓の働きや代謝・体温などをコントロールする2種類の神経。
活動する昼間に活発になるのが「 交感神経 」で、
リラックスしている夜間に活発なのが「 副交感神経 」である。
わかりやすくいうと、 交感神経がアクセルで、副交感神経がブレーキ だと思ってもらえるといいだろう。
ただ、言葉的に、お医者さんや医療関係者の文になると気難しい話しになり正直読むのがしんどくなる。
書いている私が言うのもなんですが。
まずは例を挙げて書いていこう。
自律神経シリーズ① 「冷え・のぼせ」の冷え
非常に多くの方を悩ませる項目である。女性の二人に一人は、冷え症なのでは?
特に関係が深いことは、胃腸の問題と冷えがセットになることが多い。
そして、その症状の中に多いのが腰痛との関連である。
腰痛が出るのは、腸の血流と冷えがセットになっている方が実に多い。
当院にお越しの方が、腸の根っこ(腸間膜根)の施術をすることが非常に多いことから、
冷えとの関連を実感する方も多い。
そして、この腸の問題のある腰痛の方に多いのが「前屈」で痛むパターンだ。お辞儀がしづらいことが典型的。
冷え=足が原因だろうと思っている方もいるかもしれないが、足に行く血流の通過点に大事なのが「腸」である。
前述の腸間膜根は、血管・リンパが豊富な場所であることから、ここが滞る方は腰痛と関係したり、場合によっては「ぎっくり腰・椎間板ヘルニア」になる方もいるわけだ。
その腸間膜根を施術したあとによく聞く声が「お腹が温かい!!カイロ(ホッカイロ)とか使ってないのに!!」と言うほどの血流の変化がある。「なんかほっとしました!!」となるほどの変化が見られる方も多い。
ちなみに腸間膜根の施術は、結構痛みが出る傾向がある。それは腸間膜根の組織に、毒素(重金属や添加物などがうっ滞するからではないかと思う)や宿便が多い状態での刺激は、思っているより痛いことがあるからだ。
「施術そのものは力いっぱいなんてやっていないのに」。
ちなみにその毒素排出に一役買っているのがデトックスマシーン「ゴッドクリーナー」である。
足から出る毒素を見る限り、ほとんどの方の身体に大量の毒素が入っていることは否めない。
小学生でも結構出るので「まさかうちの子どもに毒素は出ないだろう!」とお思いの方も、試してみることをお勧めする。なお小学生は7歳以上が望ましい。
そして、冷えを作っている大元はなんと「脳」なんです。
脳の視床下部・下垂体は、冷え・不妊症との関係も実は密接だ。
先の腸間膜根は、不妊症の方が関係している確率は50~90パーセントではなかろうか。
その原因は甘いもの、食べ過ぎ、添加物であろう。
次にのぼせ。
のぼせは基本的には健康な体温、血流、内蔵、脳などバランスが取れている方には問題ないはずだが、冷えの裏返しでもある。
ホルモンアンバランス、高血圧、更年期、閉経後や汗腺(3歳までにこの数は決まってしまうため冷房の効いた部屋で育つと汗が出にくい身体になる恐れがある)・筋肉量・甲状腺なども、汗とのぼせに関係するだろう。産後のお母さんは要注意である!
冷えやのぼせを放置せず、施術にて脳や全身のバランスを整えることで、その不調が軽減されるだろう。
不調の無い快適な生活を送れる人が増えるといいなと思っている。